鈴木会長あいさつ

「タスキを繋ぐ」

                    球朋会会長 昭和51年卒 鈴木成次

 

 今年の正月も例年の如く「箱根駅伝」をテレビ観戦。1人約20キロという長距離を、母校の栄誉と期待を背負って懸命に走りタスキを繋ぐ選手達の姿に感動を受けました。

 私達が戦ってきた大学のリーグ戦も、5ペアの選手が順に出場して母校の勝利を目指すもので、まさに「タスキを繋ぐ」ということだと思います。快勝して次のペアを勇気づけたい、どんなに泥臭くても勝って勢いをつけたい、強い相手であっても必死に戦う姿を見せたい、皆さんもそんな思いでリーグ戦を戦ってこられたことと思います。一橋大学ソフトテニス部自体もまた、主将、幹部が毎年一生懸命工夫した練習を積み重ねてリーグ戦を戦い、次の代にタスキを繋いできた結果として今の姿があるのだと思います。

2003年に「一橋球朋會五十年史」が球朋会50年事業のひとつとして発刊されました。当時常任幹事の一員であった私も編集メンバーに参加、「正史、熱戦譜―リーグ戦、三商大戦」という記事を担当しました。歴代主将50人に、どんなことを考え、どんな苦労や工夫をしながら、部を運営しリーグ戦、三商大戦を戦ったのかということを執筆頂いたのです。その中には歴代主将の部や部員に対する深い想いがぎっしり詰まっていました。もしも現役幹部が部の運営に悩んだ時には、それを読んで先輩達の想いを知って欲しい、先輩達も辛く重い役割を担ってきたことを知って欲しい、そういう思いで企画した記事でした。まだ読んでいない現役諸君には、是非一度目を通して欲しいと思います。

 

 「球朋会」は今年で結成67年を迎えます。「球朋会」もまた、最初に立ち上げた先輩方から、次々にタスキが繋がれて現在に至っています。初代会長・山本先輩、2代会長・増田先輩、3代会長・吉葉先輩、4代会長・関先輩、5代会長・小倉先輩、6代会長・起橋先輩、7代会長・小宮先輩、そして私へと。もちろん歴代幹事長や多くの常任幹事の方々の献身的な奉仕も、重要な役割を果たしてきました。

 「球朋会」が現役支援とOB相互の懇親という2つの大きな目的を果たしながら永続していくためには、これまでの昭和卒年代中心の運営から、平成卒年代中心の運営へとスムーズにシフトしていくことが重要です。平成卒年代の会費納入率の低さ、女子会員の定着率の低さという問題も、その過程で解決していくべきと考えています。

 

 

 高校、大学でこれだけの長い歴史を持つ運動部のOB会は非常に少なく貴重なものです。これからもOBOG、現役、すべての皆さんと一緒に、活動内容を一層充実させながら、歴史を重ね、「100年」を目指してタスキを繋いで行きます。