ー新井和夫くんを偲んでー
○1968年4月我々同期7人は国立のテニスコートで初めて出会った。
数ある選択肢の中でこの偶然だが運命的な出会いに心から感謝する。
そして共に汗を流し白球を追い続け青春を謳歌して7人の固い絆が生まれた。
新井は終始にこやかで茶目っ気があり、明るいムードメーカーであった。
新井の胸板は厚く疲れを知らぬタフガイであり何故か学食ではヨーグルトを
愛好し、そしてスポーツマンとしては優れた運動神経の持ち主だった。
○新井の能力は素晴らしかった。それは社会人になってから一層花開く。
遊び心に基づく自然な発想と軽妙なタッチの文章は読む人の心を離さない。
しかも慧眼の故か、物事の真髄を見事に捉えてる。コピーライターとしての
富士フィルム「写ルンです」の大ヒットはおめでとう!明治ブルガリアヨーグルトも
良かったぞ。そしてご家族の情景をユーモラスに綴った年賀状にもその片鱗は見られ
毎年楽しませてもらった。
もう一つの能力はGOLFである。とても趣味のLEVELとは思えない。
その執着心と改善努力は並々ならぬものがありGOLFは本業かと思わせた次第。
BESTスコア―71、HOLE-IN-ONE3回。
この遊び心をもってすべてを真剣にこなしてきた新井を「現代の風流人」と呼びたい。
○あれから40年経ち、2010年7月、新井よ、お前は帰らぬ人となった。
ご家族は大丈夫、何も心配することは無い。英恵さんも綺麗になられて来月は花嫁さんだ。
我々の思い出は一生消えることはない。ただ残念なのは新井とはもう少し晩年の思い出を
作りたかった。GOLFの大きな目標も失ったよ。
面白おかしくその時々を過ごせたのは新井のお蔭だったよ。
新井よ!おまえは見事なENTERTAINERだった!! 祈 冥福 BY 若林。
2011年4月21日 於 韻松亭(上野)
電通役員の新井和夫氏(47年)の『放送の未来』をテーマにしたスピーチがあり、プレゼン用パソコンを操作する新井氏のお嬢さんとの掛け合いや、最近のテレビコマーシャルに対する軽妙な分析と批評に、一同しばし引きこまれました。 (2007年の総会にて)