2019年秋リーグ


2019年度関東学生秋季リーグ戦結果(男子部)

 

*秋季リーグ戦 10月26・27日 於 東京工業大学大岡山キャンパス

一橋大   2-③ 関東学院大

板垣・石川 ⑤-2 村越・加藤

西宮・岡本 1-⑤ 下橋・小池

大谷拓夢  ④-2 吉川

奥山・服部 2-⑤ 的場・上原

田口・下鍋 2-⑤ 名倉・吉田

一橋大  ③-2 東京工業大

田口・岡本 ⑤-2 山本・久保田

板垣・石川 ⑤-0 川辺・瀧谷

大谷拓夢  ④-0 田淵

嶋元・服部 1-⑤ 高橋(一)・小八木

奥山・田中 3-⑤ 田村・三田

一橋大   1-④ 東京都市大

西宮・岡本 1-⑤ 鵜飼・福本

嶋元・服部 1-⑤ 藤沼・杉原

大谷拓夢  0-④ 穴沢

板垣・石川 ⑤-2 木村・志村

田口・下鍋 1-⑤ 堀越・杉浦

最終順位

1位 関東学院大学 (5勝0敗) 

2位 東京都市大学    (4勝1敗)

3位 宇都宮大学        (3勝2敗)

4位 一橋大学            (2勝3敗)

5位 東京工業大学    (1勝4敗)

棄権 淑徳大学

一橋大  2-③ 宇都宮大

田口・下鍋 ⑤-3 関島・蓮井

西宮・岡本 0-⑤ 萩野・深井

大谷拓夢  0-④ 戸塚

嶋元・服部 4-⑤ 伊澤・永倉

板垣・石川 ⑤-0 内山・川上


以上、2勝3敗で8部4位

 

入れ替え戦の結果

関東学院大学が7部昇格、埼玉大学が8部降格

淑徳大学が9部降格、防衛大学校が8部昇格

コメント

初戦の相手、関東学院大学。前回のリーグ戦の結果、9部から高い実力を持って今回昇格してきたチームであり、なおかつ我々は春に行った練習試合で大きく負け越していた。当然、今回の対戦校及び対戦順も事前に把握していたところ、この初戦が今秋リーグ戦で優勝を目指す上で1番の山場であった。

そして延期の影響で東工大へと会場を移し、午前中は応援禁止という普段のリーグ戦とは異なる雰囲気の中、試合開始。

1試合目。板垣・石川ペア。序盤からシュートを打ち合う激しい試合展開となったが、一橋イチの打力をほこる4年の板垣が1本ずつ確実にラリーを制していく。そこに要所で石川の堅実なプレーも絡み、一見すると拮抗していた試合展開だが徐々にそのポイント差が大きくなる。結果、5-2で貴重な1勝目を上げることが出来た。2番手は西宮・岡本ペア。ここで一気に流れをこちら側に持ってきたかった。が。なかなか普段通りのプレーが出しきれない。何とか立て直したかったが、相手の強烈なサーブとシュートボールが要所で決まりリズムが作れない。最後も相手のサービスエース。この試合を落とす。そして1対1で迎えたシングルス。相手は決して打力が高いプレイヤーではない。不用意なミスを減らせば...。大谷が秋リーグ初戦の雰囲気にも臆せず高い集中力を発揮する。息詰まる粘りのラリーの末、値千金の勝利。団体戦勝利へ先に王手をかけた。しかし。

4番手、奥山・服部ペアは、相手のミスにも漬け込んで序盤こそゲーム数でリードを奪うものの、やはりプレー1つ1つの精度の差と持っているプレーのバリエーションの差から、その実力差が点差に表れていく。2-5でこの試合を落とし、団体初戦から天秤戦へともつれ込む。相手はリーグ戦15連勝の大将ペア。まずは左利き後衛のアンダーカットサーブをどうにか切り返していきたいのだが、無情にも下鍋のレシーブがなかなかネットを越えてくれない。そんな中1年の田口はリーグデビュー戦で天秤となったにもかかわらず、思い切りの良さを随所に見せてポイントを奪っていく。それでも最後は実力差を見せつけられ敗戦。実質初戦から優勝決定戦と銘打って臨んだ試合は敗北に終わった。

それでももちろん、残りの試合を全勝すれば優勝の可能性は残っている。気持ちを切り替え次の東京都市大学戦へ。

ところが、1番手の西宮・岡本ペアが中々調子を戻せない。ミスが先行していまい悔しい敗戦。そして、2面展開で同時進行していた2番手嶋元・服部ペアは、要所ではファインプレーを見せてくれたもののトータルではミスが多い展開を修正できず。2敗で挑んだシングルスの大谷は、春にストレートで敗れた相手に対し、リベンジならず。4番手の板垣・石川ペアが、一時相手の追い上げを許すも終始安定した試合運びで勝利するが、時すでに遅し。5番手田口・下鍋ペアも、相手後衛の高い打力を止めることが出来ずに、結果団体としては1-4で敗北を喫した。リーグ優勝の可能性がほぼ消滅してしまったところで1日目を終えた。

 

今回、一校棄権していたため最下位はなく、言うなれば優勝とそれ以外を決めるためのリーグ戦であった。そのため初日の2敗により、2日目に対するメンタリティにも不安がよぎる。しかし、秋リーグはこのチームで臨む最後の大会であり、チームとして最後まで戦い抜くことを再確認し2日目を迎えた。

3戦目。宇都宮大学戦。先陣を切った田口・下鍋ペアは、前日に引き続き思い切りの良いプレーで次々とポイントを重ねていく。この日の1試合目という重圧にも負けずリーグ戦初勝利を挙げてくれた。そして、2面展開で同時進行していた西宮・岡本ペアの試合は、1ゲーム目から壮絶なデュースが続く。前衛の4年、岡本が気迫を前面に押し出したプレーで次々とポイントを獲得するも、ゲーム奪取までのあと1点が遠い。結果、このゲームで相手に軍配があがると、岡本との勝負を避ける相手の配球が一気に流れを相手に与えてしまい敗戦。1対1でむかえた3番手大谷は、持ち前の粘りのプレーで応戦するも、随所にネットプレーを見せコートを広く使う相手の配球に終始劣勢を強いられ無念の敗戦。そんな中、4番手嶋元・服部ペアがこの日1番の盛り上がりをみせる。高い攻撃力を誇る相手ペアに対し、嶋元の鋭いシュートボールと甘えたパッシングを許さない服部のボレーが刺さり、拮抗した中でもこちらがカウント優位のまま試合が進んでいく。気づけば隣のコートで5番手板垣・石川ペアが実力を発揮し先にストレート勝ちを収めており、これが天秤戦に。ゲームカウント4-3で迎えた第8ゲーム、ここで勝負を決したかったがレシーブから果敢に攻める相手に押し込まれファイナルへ。こうなると、終盤に追いついた相手側に僅かに流れが傾いていたか。ポイントを先行される展開が続き、ファイナルデュースの末最後はこちらのボールがアウト。

チームとして3連敗となる中、東工大との最終戦。1番手は田口・岡本ペア。大会を通じて好調を維持していた田口のストロークに加え、随所で岡本のネットプレーが冴え渡り勝利を収める。2番手、全勝のかかる板垣石川ペアは、全勝へのプレッシャーを物ともせず相手を圧倒。貫禄の2戦連続ストレート勝ちし今大会を全勝で終えた。3番手、シングルス大谷の試合。春も同じ相手であり、当時は3-0から4ゲーム連取されていた。そして、今回もゲームカウント3-0、加えて連続マッチポイントを迎える。が、ここで相手の追い上げを許しデュースに。嫌な記憶がちらつく中、半年で向上したストロークの精度を自信に今回はゲームカウント4-0でゲームセット。見事リベンジを果たし、チームを勝利に導いてくれた。残念ながら、4,5番の試合では相手に勝利を献上してしまったが、チームとしては何とか最後に白星を飾ることが出来た。

 

1勝3敗(1不戦勝)。リーグの場で実力を発揮しきることの難しさを改めて感じる部分もあったが、今回敗北を喫した相手は基本的に春にも負けている相手であり、その意味で、ただ単に春以降で相手との実力差を埋めることが出来なかっただけなのだと思う。反省すべきは、試合そのものというよりもむしろそこに向かうまでの過程であった。

技術面についての取組みもさる事ながら、その練習を積むためのベースとなる気持ちの面で、どれだけ高い次元でチームとしての目標及びお互いの意識を共有できていたか。そして、それを行動で示せていたか。この点については、自身の考えを内に秘めるタイプの部員が多い本学にあっては早急に改善しなければならないと思う。

来春、技術面において、引退される4年生が抜けた穴は他校より大きいのではないかと感じている。しかし、1年生を筆頭に人数は多く、活気には溢れている。だからこそ、先ずはお互いの考えを共有しあい、チーム一丸となって「来春の」「リーグ戦優勝・昇格」を澱みない現実的な目標として掲げられるよう、そしてそれに向けて日々闘っていけるようなチームへと、なっていきたい。

男子部元主将 奥山佳甫

2019年度関東学生秋季リーグ戦結果(女子部)

 

*秋季リーグ戦 10月26・27日 於 千葉大学西千葉キャンパス

一橋大    1-② 東京農工大

高林・多部田 0-⑤ 岩瀬・乾

瀬川こずえ  3-④ 上野

瀬口・大橋  ⑤-3 加藤・古館

一橋大    ②-1 千葉大

瀬口・大橋  ⑤-0 太田・甲高

瀬川こずえ  ④-1 星野

山田・多部田 0-⑤ 鳴海・古賀

一橋大   1-② 東京理科大

高林・瀬川 ⑤-2 伊藤・佐藤

廣江華帆  0-④ 植田

瀬口・大橋 3-⑤ 鈴木・鶴岡

一橋大    ②-1 立正大学

瀬口・大橋  1-⑤ 千明・杉本

瀬川こずえ  ④-3 坂田

高林・多部田 ⑤-R OPEN

一橋大    1-② 大東文化大

高林・多部田 1-⑤ 山口・古村

瀬川こずえ  1-④ 町田

瀬口・大橋  ⑤-3 塚原・見村

最終順位

1位 大東文化大学 (5勝5敗)

2位 東京理科大学    (4勝1敗)

3位 東京農工大学 (2勝3敗)

4位 一橋大学   (2勝3敗)

5位 千葉大学   (2勝3敗)

6位 立正大学   (0勝5敗)


以上、2勝3敗で7部4位

 

入れ替え戦の結果

大東文化大学が6部昇格、関東学院大学が7部降格

立正大学が8部降格、成蹊大学が7部昇格

コメント

 第1試合は東京農工大学戦。3年間同じ部で戦った相手であり、毎回勝敗が順位に大きく関わる相手だ。一番手は、10月入部の新星、一年生の高林と四年生の多部田ペア。安定したストロークの相手後衛に押され0で負け。高林は初リーグで初戦という緊張下で多部田と共に奮闘したが、攻撃力の差があった。二番手は圧倒的なシングラー瀬川。毎大会、接戦の相手と当たり、ファイナルまで持ち込むも負け。どっちが勝つか最後まで読めない試合で、ミスの少ない相手に惜敗。三番手は瀬口大橋。一ゲームでも多くとる、という二人の強い意志で、自分達のペースを作り5−3で勝利。この日の初勝利をもたらした。結果、1-2で負け。

 第2試合は東京理科大学戦。春リーグで昇格して勢いに乗っていた。一番手の高林瀬川は、高林がしっかり攻め、瀬川が要所で決めきることができ、5−2で勝利。高林は初勝利で、チームを勢い付けてくれた。二番手は廣江。展開に持ち込むこともできないまま、0で落としてしまった。天秤で回ってきた三番手の瀬口大橋。相手ペアは、今リーグで一番安定してストロークし続けていた。切崩そうと積極的に攻め接戦となるも、3-5で負け。結果1-2で負け。

 第3試合は大東文化大学戦。春リーグでは実力差が大きく、敵わなかった。一番手は高林多部田。相手一番手の、打力に負けた。二番手は瀬川。精度の高い鋭いコースへのの攻撃を先にされ、なかなか得意なプレーを出せず1-5負け。三番手は瀬口大橋。瀬口の重いストロークと鋭い中ロブ、大橋が相手のコースを着実に潰していき、5−3で勝利。結果、1-2で負け。一日目は3敗という結果になり、次の日に下争いを残す状況となった。

 2日目の一戦目、第4試合は対千葉大学。一番手は瀬口大橋。三番手出場が多い瀬口大橋が一番手で先手攻撃をし続け5-0で勝利。 二番手の瀬川も、勢いに乗り、相手に攻める隙もあたえず4-1で勝利。三番手は、今リーグ初出場の山田と多部田ペア。 相手一番のダブル後衛に対して、懸命にしのいだ。足もよく動いており、粘ったが、攻撃をさせてもらえず、0で負け。結果2−1で勝ち。今リーグ初勝利だった。

 最終戦は対立正大学戦。最下位争いの一戦となった。相手校はオープンであり、一番と二番に戦力を固めるオーダーとなった。一番手は瀬口大橋。相手後衛の絶妙な高さのボールと、前衛の攻撃力の高さに苦戦し、なかなかポイントを取りきれなかった。大橋のスマッシュが要所できまる。瀬口のパッシングが来まる、など盛り上がるプレーもあったものの、1-5で負け。天秤で回ってきた二番手瀬川。相手は打力が強く、ポイントを取って取られての接戦だった。瀬川が必死に粘り続け、最後にはしっかりコースを攻めてポイント。追いつかれファイナルになるが、メンタルも最後まで強く保ち

7-5で勝利。チームに勝利をもたらした。日頃の練習量が成果にでた。結果、相手校オープンにより2-1で勝利。

2勝3敗で7部4位となった。

 

今回のリーグ戦は、一日目に3敗、二日目に下争いで2勝、という流れになった。2敗については、実力のある相手を攻め崩す技術面、戦略面の力が不足していた結果だと感じる。しかし、下争いという状況で、チームで2勝を収めることができたのは、ずっと意識してきたSR3.4本目までに攻撃する、ことをプレッシャー下でも出来たことの成果だと思う。

また、一年生が三人入部してくれ、チームに溶け込もうと努力して応援、練習に参加してくれたこと、一人は今リーグで初勝利を飾れたこと、などチームとして大きな収穫もあった。

 

今リーグで、四年生の四人は引退となる。四年生が抜け、人数、戦力ともに厳しい状況にはなるが、伸びしろの大きいチームだ。日頃の練習メニューを相手校の一番手をいかにして倒すか、ということを強く意識して行って行きたい。

女子部主将 廣江華帆