2020年度関東学生秋季リーグ戦結果(男子部)
*秋季リーグ戦 10月18日 於 千葉県白子町テニスコート
一橋大③-2 宇都宮大
田口・石川 ④-1 関島・高橋
近藤・吉田 0-④ 荻野・深井
西宮 ④-3大濱直輝
嶋元・中西 ④-2 松本・蓮井
大谷・服部 0-④ 伊澤・田中
一橋大1-④防衛大
嶋元・中西 0-④ 上野・荒木
近藤・下鍋 0-④ 大粒来・酒井
西宮 1-④ 鵜飼
大谷・田中 0-④ 関谷・田中
田口・石川 ④-3 古池・久保
一橋大2-③東工大
近藤・鈴木 0-④ 高橋・小八木
大谷・田中 ④-1 山本・渡辺
西宮 3-④三田
嶋元・中西 1-④ 田村・高橋
田口・石川 ④-0 川辺・経塚
一橋大2-③埼玉大
近藤・吉田 0-④ 北島・川邊
田口・石川 3-④ 太田・冨田
西宮 ④-3伊藤
嶋元・中西 ④-2 藤野・櫻井
大谷・服部 0-④ 向井・加藤
最終順位
1位 防衛大学 (5勝0敗)
2位 宇都宮大学 (3勝2敗)
3位 東京工業大学 (3勝2敗)
4位 埼玉大学 (2勝3敗)
5位 一橋大学 (2勝3敗)
棄権 東京都市大学
以上、2勝3敗により第8部5位
尚、コロナウイルスの影響による大会縮小から、入れ替え戦は行われなかった。
コメント
今秋のリーグ戦は新型コロナウイルス流行の影響により、入れ替え戦及び昇格・降格なし、全試合7ゲームマッチでの開催となった。
初戦の相手は宇都宮大学。試合進行の都合上、三面展開での試合開始となった。一番手は二年生ペアの田口・石川ペア。田口の安定感のあるストロークと石川の堅実なプレーで得点を重ね、4-1で幸先の良いスタートを切った。同じくして試合開始となった二番手、近藤・吉田ペアは粘りを見せるも、相手に地力の差を見せつけられ0-4で敗戦。三番手はシングルス初出場の西宮。序盤は安定感を見せる相手選手に主導権を握られ、ゲームカウント0-2とリードを許す。しかし、ビハインドからの割り切った積極的なネットプレーが光り、徐々にポイントを重ねてゲームカウント2-2へ。息の詰まるラリーの応酬の果てに、最後は西宮のサービスエースでゲームセット。ファイナルゲームの熱戦を制し、団体戦勝利に大手をかける。しかし、五番手、大谷・服部ペアは序盤から積極的な攻めを見せる相手に対し押し切られ、0-4で敗戦。だがここで、四番手の嶋元・中西ペアが気合のプレーを見せる。序盤から嶋元の力強いストロークと初出場の一年生・中西のボレーが冴えわたり、粘る相手を振り切ってゲームカウント4-2で勝利。嶋元はリーグ戦通算11試合目にして待望の白星をあげ、秋リーグの初戦を勝利で飾った。
一校棄権による一対戦分の休憩をはさんだ後、迎えるは前年度春リーグ入れ替え戦にて敗北した埼玉大学。初戦の勢いに乗りたいところだったが、一番手、近藤・吉田は序盤こそ持ち前の明るさを武器に得点を重ねるも、あと一本が出ずゲームが取り切れない。流れをつかみきれないまま1-4で敗戦となった。二番手は初戦を勝利で飾った田口・石川ペア。初戦の勢いそのままに得点を重ね、ゲームカウント3-1とリードを広げる。しかし粘る相手を突き放せず、試合はファイナルゲームへ。強気に攻める相手に押され、ポイントカウント0-6の崖っぷちに追いやられる。このままでは終われない田口・石川ペアは、ここから石川が驚異的な集中力を見せてボレーを決めれば、田口も呼応し怒涛の五連続得点。だが、最後は無情にも田口の放ったボールが白帯に阻まれ、無念のゲームセット。あと一試合落とせば敗戦のプレッシャーの中、シングルスの西宮が意地を見せる。多彩なショットで翻弄する相手に対し粘るに粘ってファイナルゲームの激闘を制し、望みをつなぐ。四番手、嶋元・中西ペアは初戦の勢いそのままに、嶋元が激しいシュートボールの打ち合いを制して相手を圧倒し、逃げてきたところを一橋イチの高身長プレイヤー中西が着実に決める。終始ミスを恐れない強気なプレーでこの試合をモノにする。最後を託されたのは五番手大谷・服部ペア。勢いそのままに序盤こそ競った試合を演じるも、あと一本が取り切れない。焦りから冷静さを欠くプレーが目立ち、結果敗戦。二対戦目は敗北に終わった。
切り替えて臨む三対戦目、相手はお互いに手の内をよく知る東京工業大学。一番手近藤・鈴木ペアは部内イチの精度を誇る近藤のバックハンドに鈴木の粘りのプレーが噛み合い得点を奪う。しかし圧倒的な安定感を見せる相手を前に敗北。二番手大谷・田中ペアは、手の内を知る相手だからこその分析を活かし、田中が得点を重ね相手を突き放し勝利をもぎ取る。同じころ、三番手の西宮は相手シングラーと一進一退の攻防を繰り広げる。その間に四番手、嶋元・中西ペアは惜しくも敗戦、一方の五番手田口・石川ペアは相手を圧倒し貫禄のストレート勝ち。四番・五番の試合に決着がつくと同時に、シングルスも試合終了。西宮は三対戦連続ファイナルゲームの激戦の果てに、最後は紙一重の差で敗北。三対戦目は惜しくも敗北となった。
チームとして1勝3敗の崖っぷちの中、迎えるは圧倒的な実力を武器に9部から勝ち上がってきた防衛大学校。圧倒的な実力を前に反撃のスキすら見いだせない。しかし、ここで意地を見せたのは二番手で出場した前衛・下鍋。四年生最後の意地を見せ、格上にも果敢に食らいついていく。勝利にこそつながらなかったものの、意地を見せた下鍋に後輩ペアがプレーで応える。五番手の田口・石川ペアは序盤こそ相手の実力に押されリードを許すも、田口が怒涛の4連続トップ打ちで一点を削り出せば、石川が相手後衛を完璧にとらえたボレーで得点を重ねる。今リーグ戦最終戦にして一番の盛り上がりを見せ、ファイナルゲームの激闘の末に値千金の一勝をあげる。団体としては1-4での敗北となった。
1勝3敗(1不戦勝)。今回のリーグ戦の結果は奇しくも昨秋のリーグ戦と全く同じ結果となった。これはチームとして、昨年の秋で明らかとなっていた「他大との差を埋められない」という課題が全く解消できなかったことの証左であると同時に、昨年の反省を活かすことができていなかったことの表れであると感じる。チームとしての戦力を比較すれば、昨年から進化がなかったのは間違いない。しかし、昨年までチームの中軸を担っていたメンバーが大きく入れ替わり、未知数のまま臨んだ今季のリーグ戦。昨秋引退された三人の先輩方の穴を、危機感を、皆が共有し、チーム一丸で埋めるべく努力した果ての昨年と同じ結果であるとも言える。
コロナウイルスの流行による半年間の活動停止の後、練習を再開してからリーグまでの期間はわずか約一か月であった。そんな逆境にも関わらず、多くの部員の目には闘志がみなぎっていた。テニスへの情熱、そしてリーグ戦勝利に対する並々ならぬ思いに溢れていた。しかし、結果はチームとしてわずか1勝。不甲斐なく、悔いの残る結果である。その一方で、今秋勝ち星を挙げた選手は多くが1、2年生である。先輩方の抜けた穴に震えた昨秋とは違い、今のチームは下級生が着実に力をつけつつある。この秋リーグで味わった悔しさを糧に、来年こそ悲願の昇格を現実のものとできるチームになっていきたい。
男子部元主将 服部琢晃
2019年度関東学生秋季リーグ戦結果(女子部)
*秋季リーグ戦 11月21日 於 千葉県白子町テニスコート
一橋大1-② 千葉大
廣江・高林 2-④ 古賀・甲高
小川 ④-0 星野
山田・齋藤 0-④ 鳴海・新澤
一橋大1-②成蹊大
廣江高林 ④-3 渡邉荒井
小川1-④ 朝生
山田山田 0-④ 森 柴崎
一橋大1-②東京理科大
廣江・高林 ④-1 奥村・伊藤
小川1-④植田
山田・山田0-④ 佐藤・中野
一橋大0-③関東学院大
廣江・高林 1-④ 鶴巻・伊藤
小川 3-④磐佐
山田・山田 1-④鈴木・野村
最終順位
1位 千葉大学 (5勝0敗)
2位 東京理科大学 (4勝1敗)
3位 成蹊大学 (3勝2敗)
4位 関東学院大学 (2勝3敗)
5位 一橋大学 (1勝4敗)
棄権 東京農工大学
以上、1勝4敗より第7部5位
尚、コロナウイルスの影響による大会縮小から、入れ替え戦は行われなかった。
コメント
第1試合は千葉大学戦。およそ一年ぶりのリーグの舞台、リーグ経験者は3人しかいないため、チームに緊張感が高まる。一番手は、二年の高林と四年の廣江ペア。チームに勢いを、と意気込んだが、先行され二ゲームを巻き返すのが精一杯で、2-4で負け。二番手は9月からシングルスの練習を始めた、二年の小川。準備期間の短さを感じさせないストロークや安定感が光り、4-0で勝ち、この日の初勝利をチームにもたらした。三番手は四年生の山田とリーグ初試合となる二年の斎藤。随所に二人のいいプレーや粘りが見られたものの、地力の勝る相手に0-4で負け。結果、1-2で負け。
第2試合は東京理科大学戦。一番手の高林・廣江ペアは、最初に1ゲームを取られるものの、その後は攻め切ることができ、4-1で勝利。二番手の小川はシングラーとしての経験豊富な相手から1ゲームを奪うも、1-4で負け。三番手は四年の山田と今年の新入部員である一年生の前衛、山田。互角に打ち合い、自分たちから点を取るプレーも見られたが要所で相手が一枚上回り0-4で負け。結果、1-2で負け。
第3試合は関東学院大学戦。昨年11月の大学対抗でも対戦しており、自粛期間中にはビデオを分析して研究した相手である。一番手は高林・廣江。勢いよく攻めていき、二人で点を取る場面も見られたが、相手後衛の打力・決定力に完敗し、1-4で負け。二番手は小川。ファイナルまでもつれる接戦となったがあと一歩及ばず、3-4で負け。三番手は四年の山田と一年の山田。二人の連携がうまくいき、1ゲームを奪取するが、徐々に相手に押され、1-4で負け。結果、0-3で負け。
第4試合は成蹊大学戦。去年の秋リーグで昇格してきた勢いのあるチームとの一戦は、日没に差し掛かり、段々暗くなっていく中での一戦となった。二面展開となり、先に二番手の小川が1ゲームを取るもののその後は相手が勝り1-4で負け。三番手の山田・山田も暗く集中が難しい状況の中で粘るも0-4で負け。一番手の高林・廣江は途中3ゲームを連取するものの連続のミスをきっかけに追いつかれてファイナルに。お互いに球すら見えない状況で粘り、4-3で勝利。結果、1-2で負け。
コロナの影響で不参加だった東京農工大学に不戦勝となり、1勝4敗で7部5位。
今回のリーグ戦は、大会数日前に1日開催になり、白子でのリーグ戦経験者も少なく、準備不足が否めなかった。そして、チームとしては試合で勝つために必要な決定力をつける練習が足りず、善戦してもそこから勝ち切る力が不足していたため、全体を通しても3勝しかできず、厳しい結果になった。しかし、一年生二人が入部してくれて、積極的に練習にも参加し、リーグ当日も選手として・応援として大いに活躍してくれた。また、小川もシングルスとしてリーグ初勝利を飾るなど次につながる収穫もあった。
今リーグをもって、四年生の二人は引退となる。現役部員は5人となり、人数的にも戦力的にも厳しい状況とはなるが、全員が大きな伸びしろを持っているチームである。試合で勝つために何が必要かを日々考えて、実力を伸ばしていけるような練習をこれからも行っていきたい。
女子部主将 高林夏菜