巻頭言「これからの球朋会を考える」
球朋会会長 小宮修(昭和48年卒)
2年前に会長を引き受けるときには若干気が重たかったのですが、やってみるといろいろいいこともありました。同期をはじめ遊球会(昭和46年〜50年卒)の皆さんや多くの先輩からも「お前がやっているなら」と暖かい応援を頂きました。また、それ迄お会いしたことのなかった無球会(昭和27年〜30年卒)、飛球会(昭和31年〜35年卒)翔球会(昭和36年〜40年卒)の大先輩の会合にお招き頂いた際には90歳代・80歳代の皆さんが学生時代のように語り合う姿を拝見できうれしくなったり、フォーテイズ(昭和41年〜45年卒)のゴルフ会に参加させて頂くと70歳を優に超える先輩方の腕前に驚かされたりもしました。
また、会社生活では若い人と接する事が少なかったのですが、若手の常任幹事や現役学生と話をする機会もできました。その話を聞いていると自分と同じだなと思う所も多々ある一方で、やはり時代の変化から来るのでしょうか、自分とは少し違うと思う部分も感じられます。そのこと自体も自分にとっては新鮮で、そう言えば自分も若い頃は会社の上司から「新人類」などと言われていたことを思い出し、若い人達は若い人達なりの考え方でやっていってくれれば良いと思ったりしています。
このような経験から、学生時代にテニスに情熱を傾けた仲間との付き合いが自分にとって如何に大切なものであるかを改めて感じ、そのベースとなっている球朋会の有り難さを再認識した次第です。
そういった想いの中で球朋会の将来を考えた時に少し心配なところがあります。それは若手会員のなかに球朋会に対する関心の薄い人が少なからずいるのではないかと思われる点です。現在住所録をアップデイトする作業を進めていますが連絡先不明の会員が相当数いて、それも若手会員に多いのです。また会費納付についても(便宜上昭和卒と平成卒に分けて見てみると)昭和卒の納付率が80%以上であるのに対し平成卒のそれは50%以下です。とくに女子は
25%未満です。もしこのような状況が将来とも続くようであれば、10年後の会費収入は半分近くに落ち込む可能性があります。ちなみに現在の会費収入は年間200万円強で、その65%近い130万円を現役支援に当てていますが、将来会費収入が減れば現役学生への支援もままならなくなる恐れがあります。
若手会員の方は社会の第一線で活躍し日々多忙な中で、今は球朋会などに構っていられないという事情もあるのではないかと思いますが、いつか自分の青春時代を懐かしみ,そして自分のあとに続く若者を支援してあげたいという気持ちになるときが来るかも知れません。会費は払ってもらうに越したことはありませんが、会費を払うか払わないかがが一番の問題ではありません。仲間や後輩そして球朋会に対してどういう想いでいるかということが一番大事な問題です。若手会員の皆さんには、将来の球朋会のありかたを自分たちの問題としてとらえ、仲間同志で酒のついでにでも話し合って頂ければと願っています